友人の画家K・M氏に鉄筋の都営住宅に入居するにあたって、住み方について相談をうけましたので、今まで彼の持っていた家具類はほとんど売りはらってしまって、少しの造作と家具で新しい住まい方を考えてみました。平面図をよく見ていただけば大体のことはおわかりになると思いますが、簡単に説明いたしますと、台所、六畳、四畳半の部屋を全部一応部屋としての性格を持たせて、台所兼食堂、仕事部屋兼応接室、寝室としました。台所にはパイプ棚と庖丁やオタマ等を整理してかける場所を作り、新しくデザインしたテーブルと椅子をおきました。
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仕事部屋には古道具屋で大型の机を買ってきて、その上に天井まで本棚を作り、机の下や脇まで本や作品をおさめるようにしました。寝室には簡単なベッドを作り、頭の方に浅い棚とラジオの棚を作りつけ、大型のカガミも壁にとりつけ、三つのダンスのおき方を考えてみました。ヒラキは服洋ダンスに使っています。玄関にはスノ子を作って、物置を利用したエッチングの仕事部屋に入ってゆけるようにしました。その他天井に近い無駄な空間は一応充分に利用するよう考えました。お役所との話し合いがまだうまく行かず、床を板敷にできていないのが残念ですが、当のK・M氏に御意見をきいてみよう。