人間が日常生活を行なうと、四人家族で一日に約二一リットル以上もの水蒸気が発生するといわれています。その内訳は、人間は呼吸や発汗などで一日に約一・二リットルの水蒸気を放出するので、四人分で四・八リットル、入浴で二リットル、炊飯などで一二二リットル、その他二・七リットルとなっています。この数字を見ても、人問が放出する水蒸気の量が多いことに驚かれるかもしれません。閉め切った部屋に人がたくさんいると、空気がだんだんムッとしたものに変わるのも、この水蒸気のせいです。この二一リットルもの水蒸気を家の中にためてしまうと、当然、家の中の湿度が上がり、木が腐りやすくなってしまいます。ですから、風通しをよくして、家の中で発生した水蒸気をどんどん外に出すと同時に、水蒸気を大量に発生する浴室を家から離したり、開放的な土間に設置したりすることで、家の中に湿気がこもらないように配慮していたわけです。「快適な生活」は、大量に水蒸気を発生させるこのように、風通しのよい家は冬は寒いという欠点はあるものの、高温多湿対策にはひじょうに優れており、この開放的な家造りが古代からずっと行なわれてきました。
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