調査結果を伝える記事もそういう基調で「ウサギ小屋、そんなに詰めこんでどうするの」と題して書かれている。これは確かに住まいに関する一つの重大問題で、狭い家に不用な品物を入れておくのは愚かである。とくに現在の日本の家庭には死蔵されている物が多いらしく、最近の東京都生活文化局の調査(『東京新聞』1985年5月2日付)によると、24%の家庭にジューサーが、18%の家庭にホットカーラー、ぶら下がり器などの健康器具が、まったく使われぬままにしまわれているそうで、こういう物はサッサと捨てるなりリサイクルに出したりするほうが良い。
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しかし、こういう“合理的”な考え方を食器にまで及ぼすのは危険であろう。なぜなら日本の家庭の食器の多さは、和洋中華を混食する賑やかな家庭料理の楽しみと表裏一体の関係にあり、食器の数や種類を減らそうとするのは、その楽しみを否定することにつながるからだ。食べる楽しみは“合理的”な思考に必ずしも馴染まないものである。